【占い師の怖い話】霊園のある峠で

怖い話

峠の走り屋たちがまだまだたくさんいたころのお話

ずいぶん昔。私がまだ走り屋だったころのお話です。走り屋と言うものを皆さんは御存じでしょうか。

テレビや警察はローリング族と言います。私はドリフトはしていなかったのですが、走り屋にはドリフト族と峠で最速を出すグリップ族(私の地元での呼び名)がいました。

私は後者。誰かと競争するのではなく、自分の挑戦と言うやつでした。そんな走り屋がまだまだ結構生き残っていた時代に私はカローラレビンAE101と言う車で遊んでいました。

道路交通法違反なのは知っていますが、当時田舎で若者が遊べるのは峠くらいしかなかったんですよね。もう時効と言うことで大目に見てください。20年以上前の話ですから。今は安全運転です。

その峠がある山には大きな霊園がありまして

その峠はあまり走り屋が集まらない山でした。走り屋の中では初心者コースと言われているところで、いても数組と言うところでした。

初心者コースだから・・・と言う理由以外にも、人が少ない理由はありました。

幽霊が出る

と言う噂があったんです。その内容はどこにでもある 白い女が・・・と言うような話でしたが・・・。その噂のせいもあったのかなと今は思っています。

その峠には大きな霊園があったので、そのせいもあったのでしょう。

私は特に悪い物も感じませんでしたが、その峠を越えてしばらく走ったB峠によく遊びに言っていました。

B峠は走り屋も多く、積極的な情報交換ができる場所でした。

行き帰りは闇の中

A峠はそこそこ街灯があり明るいところですが、B峠は真っ暗な峠です。行き帰りもかろうじて舗装されてはいるものの道は狭く、真っ暗でヘッドライトだけが頼りの道が長く続きます。

途中に人家もほとんどなく、明るいところがないB峠からの帰り道。A峠の霊園の街灯は、霊園の明るさながらホッとするものでもありました。

なので怖いと思ったことがないんですよね。

峠で遊んだ帰り道で

B峠で遊んだ帰り道。その日も数名の友人を乗せて、A山の道に入りました。もう5分走れば、霊園の明かりが見えてきます。

街灯は文明の明かり・・・。闇だけを走るのは集中力が必要ですが、明かりがあればずいぶん楽になります。

(もうすぐ明るくなるなあ)

と思いながら走っていました。A山の頂上付近。下り道に走って、スピードを落とそうとした瞬間。

ブレーキが効かない!?

機械トラブルかと思ったんですが・・・その時のことです

運転していると目の端、助手席側の窓から下側から車を掴む手が見えたんです。

白い霧が固まったようなそれは車を掴んでいました。

重いものを投げようと力を込めているような・・・。

つかまれたままの私の車のブレーキは効きません。前方には夜景スポット。

そこには数台のカップルの車が路上に停められていました。夜景スポットの崖は切り立っていて、落ちれば即死でしょう。

カップルの車をまきこんでがけ下に転落。即死。

私はMT車だったので、ギアをローに落として、サイドブレーキを引きました。

私の車は半回転。ドリフトしにくいFF車なのですが、半回転したところで停止。

カップルの車20cm手前で停止しました。

その時点で、手は煙のように消えていました。友人たちに手の話をしても、全く見えなかったそうです。

私の車を掴んで崖に投げようとした大きな手の意図は、殺意だったのですがどうして私に殺意を持っていたのかは謎です。

殺意を持たれるのは慣れているのですが・・・。その話はまた。

読んでくれてありがとうございました。あなたに闇の祝福を。またね~

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